焼酎は他のお酒と比較して多くの原材料から作られていて数多くの種類があります
今回は焼酎の種類、歴史、カロリーや糖質といった成分、焼酎の飲み方を紹介し、焼酎の魅力を見ていきましょう。
目次
甲類?乙類?たくさんある焼酎の種類とは?
焼酎には蒸留方法の違い、原材料の違いにより味や風味が異なります。
甲類焼酎と乙類焼酎の製造方法と特徴とは!
焼酎には甲類と乙類という分類の種類があり、蒸留方法が違います。
焼酎の種類について詳しく解説します。
1回の蒸留で深い味わいを楽しめる乙類焼酎
乙類焼酎は単式蒸留器を使用し蒸留した焼酎を指します。
原材料は主に米や麦を使用し、単発蒸留器に基本的に1回のみ蒸留して焼酎を製造する方法です。
乙類焼酎のアルコール度数は45度以下と定められていて、甲類焼酎と比較すると度数は高いです。
乙類焼酎は原材料の風味や旨味を楽しむことができますが、お酒が得意でない方やクセが得意でない方には少し飲みづらいかもしれません。
何度の蒸留しクセなくすっきりとした味わいの甲類焼酎
甲種焼酎は連続式蒸留器を使用して、数回に渡り蒸留した焼酎を指します。
製造方法は廃糖蜜や酒粕といった原料を使用します。
蒸留器に繰り返しかけて、高重度エタノールを生成して加水することで甲類焼酎を製造します。
アルコール度数は36度未満と定められていて、まるで水のような無色透明とクセなくスッキリした味わいです。
原材料の5種類で風味と味が変化する!
焼酎の原材料は主に5つあり、材料ごとに味や風味が異なり焼酎を楽しめます。
芳醇な香りと甘味を味わえる芋焼酎
芋焼酎は原材料の芋は約40種類あり、各芋により味わいが異なります。
芋焼酎は芳醇な香りとほんのりとした甘味を楽しめます。
紅芋や安納芋は甘味と香りを楽しむことができ、ジョイホワイトといった芋の種類ではフルーティーな味や風味を味わうことができる焼酎です。
飲み方は銘柄や種類により異なりますが、ロックや水割りなどで香りや味を楽しめる焼酎になります。
米の香りと本来の甘味や旨味を味わえる米焼酎
米焼酎と日本酒は同じ米から製造されていますが、製造方法と米の削る量が異なります。
米焼酎は蒸留して作り、米の削る量は約10%から15%を削り使用し、日本酒は表面の30%から50%を削り発酵させて作ります。
米焼酎は香りが高く米本来が持っている旨味や甘味を堪能することができます。
飲み方はロックやお湯割りに適しています。
あっさりしていてお酒が苦手な方にも楽しめる麦焼酎
麦焼酎は主に大麦や麦麹を原料に未発芽大麦を使用して麦だけの力で発酵させて焼酎に仕上げていきます。
麦焼酎の香りはあっさりとした香りと味で癖が他の焼酎と比較してサワーのベースで使用することが多いです。
おすすめの飲み方はお湯割りやウーロンハイといったお茶割りにして飲むと香りや味を楽しみながら飲むことができます。
そばの香りと味を味わえるそば焼酎
そば特有の香りと味をお酒で味わうことができ、すっきりとした軽快な味わいを楽しむことができます。
そば焼酎はそばや米麹を使用し、発酵には米麹を使用して製造します。飲み方はストレートやそば湯割りなどで飲むと香りを楽しみながら飲むことができます。
奄美王島のみで製造できる黒糖焼酎
黒糖は米麹やサトウキビを使用し製造されていて、別名を日本のラム酒と呼ばれています。
黒糖焼酎は鹿児島県の奄美王島のみで製造を許可されていて、米麹を使用し製造しています。飲み方は水割りやソーダ割りなどで飲むと香りが楽しみながら飲むことができます。
焼酎の歴史とは?どうやって日本に広まったの?

焼酎の歴史の伝わり方と日本での歴史を紹介します。
15世紀前後日本に伝わった焼酎の経路とは?
14世紀以降に蒸留酒は東南アジアや中国大陸の各地で蒸留酒が作られていました。アジア各地で作られた蒸留酒は日本に4つのルートのいずれかからたどり着いたとされています。
蒸留器が一致?中国雲南省周辺から伝わった説
15世紀ごろ、中国雲南省や福建省には古代蒸留機のカブト式という機会があり、焼酎で有名な鹿児島県には古代蒸留機のツブロ式と同様のものが中国福建省周辺に分布していることから推測されています。
この説は沖縄を経由して日本本土に伝わったものと予測されています。
海外取引品?中国南部から伝わった説
14世紀から15世紀にかけて、海外取引品の1つとして伝わった説があります。当時海賊の倭寇が東シナ海を中心に活動していて、蒸留酒を日本の九州周辺に運んだとされる説があります。
高麗酒が始まり?中国から朝鮮半島を経由して伝わった説
15世紀ごろ朝鮮一帯で蒸留酒の一種である高麗酒が製造され多くの人に人気でした。
高麗酒は交易で対馬に伝わりこれを飲んだ人々が製造し焼酎が広まった説があります。
最有力説!インドネシア半島から伝わった説
15世紀、中国や朝鮮半島といった一帯で交易が盛んで現在のタイのシャムからラオロンという蒸留酒が輸入された記録があり、次に製造方法が伝わり琉球王国の宮廷酒にも使用されていました。
この説が最有力とされています。
明治に現在の甲乙類が広まった!日本での焼酎の歴史
海外の人が記載している日本の焼酎の文献は、商人ジョルジェ・アルバレスが鹿児島の人は米の蒸留酒を飲んでいたという記録を残しています。
また日本人の最古の記録では、宇佐八幡宮の大工が柱に落書きをした中に焼酎を飲ませてくれなかったという文章が最も古い文献になります。
時は流れ明治中期までは焼酎乙類に分類される種類が製造されて一般的に普及していました。
明治43年に連続式蒸留器が使用されて作られたのが新式焼酎と呼ばれ普及し、甲類焼酎として今に至ります。
気になる!焼酎のアルコール度数・カロリー・糖質はどれくらい?

焼酎のアルコール度数、カロリー糖質は他のお酒と比較してどれくらいなのか詳しくみていきましょう。
焼酎は太らない?カロリー比較してみた!
酒 | ml/kcal |
甲類焼酎 | 100ml/206kcal |
乙類焼酎 | 100ml/146kcal |
ビール | 100ml/39kcal |
ワイン(赤) | 100ml/75kcal |
日本酒 | 100ml/103kcal |
ウイスキー | 100ml/234kcal |
焼酎は他のアルコール類と比較しカロリーが高めになっています。他のお酒は焼酎と比較しカロリーが低くなっています。
焼酎の糖度が0って本当?糖度比較してみた!
酒 | ml/g |
甲類焼酎 | 100ml /0g |
乙類焼酎 | 100ml /0g |
ビール | 100ml /3.4g |
ワイン(赤) | 100ml /1.5g |
日本酒 | 100ml /4.5g |
ウイスキー | 100ml /0g |
焼酎の糖度は0gと糖質を気にせず飲むことができるため、ダイエットや糖質を気にしている方におすすめのお酒です。
蒸留酒は糖度がないため、気にすることなく飲むことができます。
焼酎の度数は?度数が高い分幅広く飲む方法がある!
酒 | 度数 |
甲類・乙類焼酎 | 20度〜25度 |
ビール | 5度 |
ワイン(赤) | 14度 |
日本酒 | 15度 |
ウイスキー | 42度 |
焼酎は甲類の場合35度未満、乙類の場合45度未満で完成しますが、水を加えて度数を落としていき一般的な焼酎になるには20度から25度にしていきます。
この水を加える作業で味が変化し、どの水を使用するかにより焼酎の良し悪しが決まります。
他のお酒と比較すると度数が高いため、割るなどして度数を下げることで飲みやすくなり、様々な方法で焼酎を楽しむことができます。
たくさんある焼酎の飲み方とは

焼酎には甲類、乙類には美味しく飲める方法が違います。
お茶や炭酸で割るとより美味しい甲類焼酎
甲種焼酎は割ることでより焼酎の香りや味を楽しむことができます。
種類が豊富で飲むやすいお茶割り
氷を入れたグラスの中に焼酎を注ぎ、お好きな種類のお茶を入れるのがお茶割りです。
お茶は烏龍茶や緑茶といったお茶で割ることが多く、ウーロンハイにはぴったりな焼酎です。
割合は焼酎4と烏龍茶6をベースに濃いのが好きな方は焼酎を増やし、薄いのが好きな方は少なくしてください。
居酒屋で大人気のホッピー割
氷を入れたグラスにホッピーと焼酎を合わせることでできるのがホッピー割です。
氷を入れすぎるとホッピーの香りや味が薄まってしまうため、氷を入れすぎないようにしてください。
割合は、焼酎1に対してホッピーを5で割るのがベースに、濃くしたい場合は焼酎を増やし、ホッピーの味を強くしたいのであればホッピーを増やしてみてください。
1杯目からゴクゴクいける炭酸割り
炭酸割りは、炭酸水を中心にコーラやソーダなどでアレンジをすることができます。レモンやライムを絞ることで味に変化や香りを足すことができます。
割合は、焼酎3炭酸7で割るのがベースで、焼酎を増やすことや炭酸を増やすことで濃さを調節することができます。
焼酎そのままの味を楽しめる乙種焼酎
乙種焼酎は素材本来の独特な香りや味を楽しむ飲み方がおすすめです。
焼酎本来の味を楽しめるロック
乙種焼酎は原料の香りや味が強いため、焼酎本来の味や香りを楽しむことができます。
飲んでいるうちに氷が溶けていき、焼酎の味がまろやかになり焼酎の味を味わえます。
素材の味を味わえる水割り
水割りは濃さにより焼酎本来の味や香りを変化させて楽しむことができ、焼酎本来の味を楽しめます。
焼酎本来の味を味わう方法はストレートやロックがありますが、水割りは焼酎本来の味を楽しむ方法としては飲みやすいです。
ソーダと割って爽やかな乙ハイ
乙ハイはソーダと割ったハイボールとして近年人気の割り方です。
乙種は香りや味が強く焼酎の味とソーダの爽やかな香りが混ざり若者を中心人気です。
焼酎は種類が多く好きな飲み方を選んで飲むことができる!

焼酎は蒸留の仕方により甲類と乙類に分かれ飲み方により変わります。
炭酸やお茶割りには甲類焼酎、ロックや水割りなどでは乙類焼酎があります。
焼酎は15世紀ごろに日本に伝わったお酒として、ロマンを感じながら飲むと面白いですよね。
焼酎を買ってお好きな飲み方で飲んでみてはいかがでしょうか。