台湾烏龍茶ってどんな飲み物?歴史や人気銘柄・うんちくまで深堀り!

台湾烏龍茶の概要や産地とは?

台湾烏龍茶は中国茶をルーツとして持つ台湾独自で発展したお茶です。

苗木自体は中国本土で育てられていたものを元にして育てられていますが、中国本土とことなり気候や環境が違うため台湾独自で発展しました。

現在コンビニやスーパーなどペットボトルなどで清涼飲料水やお茶パックなど販売されている東方美人茶や凍頂烏龍茶は日本人にも親しみのある種類です。

他にも文山包種茶や阿里山金萱茶といった台湾烏龍茶には多くの種類の茶葉があります。

下記には台湾茶の主な種類をまとめた表を用意しました。

主な産地茶葉の種類
日本に馴染み深い台北市木柵鉄観音茶・文山包種茶など
台北市の周りにある台北県包種茶・龍井茶など
台湾北西・桃園県龍泉茶・武嶺茶など
高山地帯・苗栗県明徳茶・白毫烏龍茶(東方美人)など
台湾西北・新北市茉莉花茶・東方美人
台湾中西部・台中市大禹嶺烏龍茶・梨山烏龍茶など
台湾中央・雲林県剣湖山茶・雲頂茶など
台湾南部・嘉義県金萱茶・包種茶など
台湾唯一の内陸県・南投県四季春・凍頂烏龍茶・金萱茶など
台湾東部・花蓮県蜜香紅茶・柚花茶など
大霸尖山など山々に囲まれた・新竹県包種茶・東方美人など

台湾には多くの茶葉の種類があり、どれを選べばいいのかわからないですよね。

馴染み深い茶葉もあれば今回初めて知った茶葉まであるかと思います。

台湾茶には幅広い種類があり、最も生産されている包種茶は台北圏付近で多く生産されている茶葉として台湾国内を中心に各地で飲まれています。

海外で人気を博した東方美人茶や阿里山金萱茶など日本人でも一度は手に取ったことがある茶葉まであり、台湾烏龍茶は奥が深いお茶です。

1796年に台湾に伝わった!台湾烏龍茶の歴史

台湾茶の歴史は意外と浅く東方美人茶や凍頂烏龍茶など様々お茶の種類が日本でも人気ですが、台湾にお茶が輸入されたのは日本でいうと江戸時代後期頃とかなり最近になります。

台湾茶は中国のお茶をルーツとして持っており、1796年に台湾に上陸しました。

苗木は福建省から輸入されていて、福建省で苗木の栽培法などお茶について学んだ指導者が実際に台湾に来訪し、ここから台湾全体に茶葉が広がります。

中国の栽培方式を当時は採用していましたが、中国本土と台湾では気候や環境が大きくことなりました

環境や気候などが違うため、茶葉自体も変化しさらに加工方法も中国茶葉と違う方法を試した結果、東方美人茶や凍頂烏龍茶、文山包種茶、阿里山金萱茶、鉄観音といった台湾独自の茶葉が誕生し今に至ります。

台湾では1800年台前半に本土で広く親しまれるようになり、多くの人がお茶を親しむようになりました。

台湾茶が世界に広まったのは1866年頃です。

台湾にイギリスの商人が訪れ台湾茶を味わった際に大変気に入り、イギリスに持って帰り販売したところイギリスでも大流行しました。

イギリスで大流行していた台湾茶葉はアメリカにも渡り、アメリカでも多くの人が飲むようになった茶葉の名前は「Formosa Tea」というブランドです。

しかし台湾茶は第二次世界大戦とともに輸出が途絶えてしまい荒廃してしまいます。

台湾は、第二次世界大戦当時は日本領土としてアメリカやイギリスとは敵対していたため、アメリカやイギリスの人には台湾茶が飲まれなくなります。

荒廃しきった台湾茶葉は戦後急激な復活をみせていき、1980年ごろには再び世界中で飲まれるようになり今に親しまれています。

日本でも大人気!台湾烏龍茶の人気銘柄7選

台湾烏龍茶には日本でも大人気の銘柄がたくさんあります。

ここでは台湾烏龍茶の人気銘柄を7つピックアップして紹介します。

フルーティーで蜂蜜のような香り!東方美人茶

東方美人茶は台湾の台湾桃園県、新竹県、苗栗県付近のみで生産されている茶葉です。

発酵度が高くフルーティーでまるで蜂蜜のような香りを楽しめる烏龍茶として日本でも人気の銘柄になります。

東方美人茶ができた由来は偶然によるものということをご存知でしょうか?

19世紀中盤のある日にウンカの大群が押し寄せて茶畑をめちゃくちゃにしてしまいました。

めちゃくちゃになった茶畑は商品化できないが、捨てるのはもったいないと考えた農家の方々がお茶として飲んだところ蜂蜜のような香りがして大変おいしいお茶に仕上がっていたのです。

これを商品化しようと考えた農家の人たちは、1年に一度のウンカ大量発生時期にウンカに新芽を吸汁させて虫の分泌液が強い香りにして販売するようになりました。

まろやかな味わいが特徴!凍頂烏龍茶

台湾中部の台湾南投県鹿谷郷を中心に産地として人気の銘柄が凍頂烏龍茶です。

色は緑がかった黄金色をしており、まろやかな味わいと花のような香りを楽しむことができます。

凍頂烏龍茶が広まった理由は、清時代に林鳳池さんが科挙という試験を合格した記念に苗木を12本福建省から持ち帰りました。

凍頂烏龍茶の苗木といえば青心烏龍茶という品種が中心で、花のような香りとまろやかな味が台湾だけでなく世界各地でヒットし人気となりました。

爽やかな香りと繊細な味が特徴的!文山包種茶

文山包種茶は文山区名産の茶葉として人気です。

文山包種茶の特徴は発酵度を少なくさせて作り、爽やかな香りと繊細な味に仕上がります。

味が他の烏龍茶と違う理由の1つは捻転が弱いことが挙げられます。

圧力を均等にかけて茶葉の含有成分を均等化させて、実際に淹れた際に成分が出やすいようにします。

しかし文山包種茶は捻転が少ないため、他では味わうことができない清々しい香りと繊細な味を楽しめます。

台湾では清茶と呼ばれており、緑茶に近い性格を持っている烏龍茶として台湾国内を中心に人気です。

まろやかで甘みのある香り!阿里山金萱茶

阿里山金萱茶は台湾嘉義県阿里山地区で育てられていて、特徴として台湾嘉義県阿里山地区の中でも標高1000m以上の高地で育てられた茶葉のみで、手摘みで丁寧に取られているのが阿里山金萱茶といいます。

阿里山金萱茶の品種は青心烏龍茶で凍頂烏龍茶と同じ苗木が中心として使われています。

まろやかで甘みのある香りと深みのある味わいを楽しむことができます。

阿里山金萱茶の味や香りは凍頂烏龍茶と似ていますが、深みのある味わいが特徴で深みが欲しいという方には特におすすめです。

まるで新芽のようなふくよかで香ばしい香りがする木柵鉄観音

台湾の木柵地区で生産されている鉄観音茶です。

元々福建省にあった安渓鉄観音の製法が由来で、台湾で作られた鉄観音が木柵鉄観音として売られています。

木柵鉄観音は品種や製法、焙煎など製造工程すべてが伝統に沿って熟練の職人さんが作り上げる茶葉です。

りはふくよかで香ばしく、豊かでな余韻の残る味わいを楽しむことができます。

製茶に長い時間と熟練の職人が手に汗かけて作り上げるため、今現在でも生産量は非常に少ないです。

市場にはなかなか出回らないため、価値が高く高値で取引されています。

自然交配でできた繊細な味わいの四季春

台湾の南投県付近で製造されている種類です。

季節を問わず春にとられた新芽のような初々しい香りと味を楽しむことができるため四季春と名前がつけられたそうです。

四季春は偶然誕生した品種で、木柵鉄観音の地区で有名な木柵地区で自然交配されました。

交配した品種は、武夷種と青心烏龍茶または青心ターパン種です。

香りは非常に高く、繊細ながらも芯のある味わいを楽しむことができます。

さわやかな風味が特徴的!凍頂翠玉茶

台湾中部にある凍頂山付近で栽培されている新品種で、一芯二葉を手摘みされて作られる今注目の茶葉の1つです。

味は緑茶のようなさわやかな風味が特徴的です。

烏龍茶本来の青々しさを楽しむことができる茶葉です。

飲んでる時に話したい!台湾茶のうんちく

台湾烏龍茶には飲んでる時に知っておくと面白いうんちくが数多くあるのをご存知でしょうか?ここでは知ってるだけで面白いうんちくを2つ紹介します。

台湾の地理が関係している!台湾烏龍茶が美味しい理由

台湾本土の大きさは九州ほどの面積の大きさです。

海を挟んで北側には中国大陸があり、お茶の名産で有名な福建省は海を挟んで向こう側にあります。

台湾本土には、富士山の標高を越える玉山をはじめとして3000m級の山々が立ち並び起伏の激しい地形があります。

台湾地方の気候は亜熱帯海洋性気候ですが、海抜が上がると高原性の比較的冷涼な気候となり気候の変化がおいしいお茶を育ててくれます。

気候が中国大陸とはことなり、台湾海峡から噴き上げる風により発生する小雨や霧が午後になると霧になって茶畑に立ち込め茶葉の味を美味しくしてくれます。

中国福建省とは違う気候の中で育てられた茶葉は、中国で育てられたお茶を淹れた際の色は茶色が多いですが、台湾で育てられた茶葉を入れた際の色は黄金色となります。

台湾では烏龍茶が中国では緑茶が愛用されている

台湾で最も飲まれているお茶の種類は烏龍茶なのをご存知でしょうか?

2015年台湾の年間の茶葉生産トップは1万4000トンで烏龍茶です。

台湾では烏龍茶以外にも緑茶や紅茶なども生産されていますが、最も生産されているのは烏龍茶になっています。

お茶の発祥である中国では、2015年茶葉全体で63%緑茶がトップとなっており、中国では緑茶が主流です。

台湾では多くの人が烏龍茶を楽しんでいて、発達しています。